【REPORT】新潟県佐渡・近代建築の再生

故郷の歴史と文化を伝える貴重な文化財。それを守り伝えることは個人の力では並大抵のことではないでしょう。それを実行する、通信で出会った仲間との活動が支えになる。ムサ通卒業生の地方での活躍と卒業後も続く交流についてのリポートが届きました。
(リポート:山崎由美子さん 芸術文化学科文化支援コース2011年度卒業)


佐渡で活躍する、ムサビ通信の卒業生である古玉かりほさんをご紹介したいと思います。

10年ほど前に、芸文のムサビ通信の先生や卒業したメンバーが集う場所で初めて古玉さんにお会いしました。その時はまだ、彼女は在学中で、仕事をしながら通信の勉強を続けていました。その後学芸員の仕事を経て、故郷である佐渡に戻り、佐渡における数々の有形無形⽂化財(未指定を含む)保護のための活動を続けています。中でも「旧若林邸」という老朽化で解体寸前だった近代建築の再生を目指しています。
私も含め、他のムサ通のメンバーもこの活動を応援し、何度か佐渡に行き、旧若林邸の掃除をしたり、地域の文化財を訪ねたりしています。

2023年3月には、『佐渡ナイト/旅するmikibar』が、都内で卒業生の林美貴さんにより開催され、古玉さんも佐渡より参加、広く佐渡を紹介しています。通信生は年齢も居住地も様々ですが、お互いをリスペクトし活動の幅を広げています。


『佐渡ナイト/旅するmikibar』イベント時の写真(右:古玉さん・左:林美貴さん)


古玉かりほさん
1977年佐渡島生まれ。
編集者、美術館学芸員を経て2018年にUターン。
一般社団法人佐渡古文化保存協会理事。大正2年の旧若林邸再生事業に取り組んでいる。編著に『イラストで読む芸術家列伝他。

【旧若林邸保存会について】
WEB: https://sadokobunka.com/about/
Twitter:https://twitter.com/sadobunka
Facebook:https://www.facebook.com/sadobunka


一部外壁が修復された旧若林邸


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